ビーマンバングラディッシュ航空 (タイ〜ミャンマー〜インド)

 
 世界一周やアジアを周っている旅行者には、飛行機を使わずに行こうと考えている人も多い。私達も、タイからラオスを通って中国へ行く、というルートも考えたけど、ミャンマーという国に行ってみたくて、飛行機を使うことにした。実際には陸路でミャンマーに入る方法もあるらしいのだけど、基本的にミャンマーには空路でないと入れない。
 タイ・バンコクのカオサンロードにたくさんある旅行会社で聞いてみたところ、バンコク(タイ)→ヤンゴン(ミャンマー)→コルカタ(インド)という、私達の考えたルートには、ビーマンバングラディッシュ航空(BG航空)で行くのが丁度良く、しかも一番安かった。タイからコルカタまでの航空券を買って、ヤンゴンでストップオーバーできるのだ。BG航空と聞いて、ちょっと不安な感じがするのは私だけなのだろうか?まあ、他の航空会社は比べるまでもなく高いので、購入に迷うことはなかったのだけど。

 出発の日、バンコクの渋滞の事も考えて、早めに空港に行くことにした。空港に着いてみると、フライトが30分遅くなっていた。出発はそれよりさらに20分遅くなった。でもこのくらいは、まだ序の口だった。
 機内に入ると、なんだかとても騒がしかった。荷物をより良いところに置こうとウロウロするおじさん。「セイム、セイム!」と言って、自分のシート番号と違うところに座ろうとする男性・・・。スチュワーデスさんはそれぞれの人への対応に大忙しだ。飛行機が動き始めても、まだ立っている人もいる状態で、結局、ヤンゴンに着陸するまで機内が落ち着くことはなかった。
 それでも、機内はわりときれいで、短いフライトの間に出た軽食も、おいしかったし、なかなかいいじゃんBG航空、と思った。

 再び、ヤンゴンからコルカタへ向けて、BG航空に乗る時がきた。空港に着いてみると、フライトが1時間半遅れていた。時間通りに飛ぶことはあるのだろうか?仕方なく、何にもないヤンゴンの空港でひたすら待つ。やっとチェックインが始まった。
 今回はバングラディッシュのダッカで1泊、トランジットのために泊まらなければならない。大きいバックパックをどうするか。ロストバゲージという言葉が頭に浮かばないこともなかったけど、ダッカで荷物が出てくるのを待つのも面倒なので、コルカタまで預けてしまうことにした。
 出国手続きを済ませたが、待合室の窓から見える滑走路には、飛行機の姿は見当たらない。チェックインの後さらに3時間程経って、やっとやっとバンコクからの飛行機がやってきた。私達がミャンマーに来るときにバンコクから乗ってきたのと同じ便に乗り、ダッカまで行くのだ。フライト時間は1時間半。待っていた時間の方がよっぽど長い!この間にしっかりと夕食も出て、あっという間にダッカに到着した

 ダッカの空港に到着後、行き先別に別れて、また待たされる。翌日のフライトは、コルカタに行く人、デリーに行く人、カトマンドゥに行く人、とさまざまだ。航空券とパスポートを預け、代わりにホテル名の入った小さなプレートを貰って、ホテルへ向かうワゴンに乗り込んだ。私達はバングラディッシュのビザを持っていなかったので、本来ならば入国できない。そこで、空港から決められた車に乗って、決められたホテルに行き、自由には行動できない。トランジットホテルは、BG航空が用意してくれているもので、料金は航空券に含まれている。とすると、あまり期待してはいけないなと思っていた。
 部屋に案内されドアを開けると、キラキラ光るピンク色の嵐だった。カーテンもベットカバーもサテンのピンク一色。一瞬、部屋に入るのをためらってしまう。が、10分もすると慣れてきた。慣れてみると寝れないことはない。バスルームはバスタブ付きで、お湯も出る。テレビも見れるし、クーラーも付いている。なかなか快適ではないか。この時すでに夜中の12時近かったため、さっさとお風呂に入って寝ようとしていた。するとドアをノックする音。開けてみると、ホテルのスタッフが立っていて、満面の笑みで、夕食の用意が出来たという。今、夜中の12時ですよ!さっき、飛行機の中で夕食も出ましたよ!!と思ったが、ちょっと興味もあったので、夕食の席に行ってみることにした。メニューは、チキンカレー、ポテトカレー、フィッシュカレーにライスと、とても豪華だったが、これは、夜中の12時に食べれるものではない。親切なホテルのスタッフが、次から次へとお皿によそってくれ、困ってしまったが、味はなかなかおいしかった。
 やっと、ゆっくり寝れる、と思ったが、大事な事を思い出した。「明日何時に出発だろう?」くにおくんがホテルのフロントに聞きに行った。戻ってきたくにおくんが「わからないって言うんだよ。それでも聞くとmay be 7だって。」「えーっ、ここに泊まっている人達みんなが、明日、飛行機に乗るっていうのにわからないのー?」と言ったけど、わからないものはしょうがない。明日のフライトが9時35分だったから、それに間に合うくらいの時間だろう。とバングラディッシュモードに頭を切り替え、寝てしまう事にした。
 翌朝、7時ころには出れるように準備をして待っていたが、何の音沙汰もない。フロントに聞きに行ってみると、「わからないから、出発するころ、部屋に呼びに行きます」ということだった。なんとも頼りない答えだ。部屋で待っていると、ドアをノックする音。やっと出発か〜、と思ったら、またまた笑顔のスタッフが、朝食の用意が出来ました、とのこと。もうこうなったら流れに身を任せるしかない、と朝食を食べに行った。一緒のフライトの欧米人旅行者達と、困ったね、という感じで顔を見合わせる。再び部屋に戻って待つ。窓の外を見ると、私達が乗って行くと思われるワゴン車を洗っている人がいる。これはまだまだ、出発しそうにない。8時すぎ、やっと出発のお呼びがかかった。
 空港に着き、カウンターへ行ってトランジットだという説明をすると、また待たされる。もう9時過ぎていたため、ドイツ人のおじさんが、フライトに間に合うのか?と聞くと、10時半になったという。これにはみんな苦笑いだ。やっと”トランジット”というカードをもらい、トランジットカウンターに行く。ここでも要領を得ず、昨日ダッカに着いて、トランジットでパスポートを預けた、と説明しパスポートを受け取った。さらに次のカウンターへ行き、搭乗券をゲット。フライトは11時になったと言われた。またか、と思い、椅子に座ってボケーッと待っていた。ふと、フライト時間を画面で確認しようと思い、見てみると、なんと10時15分、1Aゲートとなっている。最後の最後に時間が早くなるなんて。急いで1Aゲートへ向かった。

 飛行機は無事、コルカタに到着。預けていたバックパックも無事受け取れた。こうして無事に到着できると、機内食はおいしかったし、ホテルもまあまあだった。フライトが必ずといっていいほど遅れるし、時間は直前まではっきりしないけど、その適当さを楽しいと言えないこともない。一度はBG航空を体験してみるのもいいのでは?

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